ようやく。
手をつけるのは遅かったが、読み始めたらあっというまでした。
以前、『
λに歯がない』までの作品を、“物語の核心の外周を回ってる感じ”と書いたオレですが。
この『
ηなのに夢のよう』で、とうとうその外周を360度回りきった雰囲気。
これまでの作品どおり、ギリシャ文字に関する謎はいっさい明かされませんし、いつもだと少なくとも起こった事件にそのものの後始末くらいはつくんですが、今回は明かされる、明かされないではなく、ほぼ完全に放り投げられます。
正直、どうでもいいんだろうな、と思います。
読み終わった後は、
「さらに核心をつこうとするのかなぁ・・・個人的には、このシリーズはコレで終わってもいいんじゃないのか、と思うんだがなぁ・・・」
と思っていたら。
どうやらこの、『
ηなのに夢のよう』で、
Gシリーズは一旦終了のつもり?なのか、次回作『
イナイ×イナイ』は新シリーズのスタートになるようです・・・いや、てっきりコレは、いつもの幕間のような短編集だと思っていただけにビックリ。
オレ個人としては、良い終わり方のひとつだと思うんだけど・・・
作者本人がどっちとも取れる発言しちゃってるしなぁ。
個人的にはこういう幕の引き方はキライじゃないし、この巻で終わりなら納得。
そして、“どっちともとれる発言”というところも・・・