Vフォー・ヴェンデッタ 特別版
ナタリー・ポートマン
「マトリックス」のウォシャウスキー兄弟の脚本・製作による作品ということで、実はちょっと期待してました。
『1』以降はいろいろと言われることの多いマトリックスだが、個人的にはあの
「
サイバーパンクの振りして、どう見ても古臭いSF」
っていう感じがどうにもキライになれない。
で、『
V』。
劇場公開時にはちょっと話題になっていたものの、あまり話を聞かなくなってたんで
「ひょっとして微妙なのか?」
とか思いながら見たんですが、実はかなりの良作。
さして話題にならかったのは、公開当時にロンドンの爆破テロがあった所為、という話もありますが、真偽のほどは定かではありません。(←調べるのメンドイ)
第3次世界大戦後、独裁国家となったイギリス。国家を相手にひとりテロ活動を続ける仮面の男“V”と彼に出会い自分自身の真実に目覚めたイヴィーが自由と正義を取り戻す革命のために立ち上がった…Amazon様より
Amazon様の説明はいつも何か微妙・・・(´ω`)。
みてると自然、“岩窟王”や“オペラ座の怪人”を思い出してしまう。
どちらかというと、復讐・偏執・信念といった言葉のほうがしっくりくる映画かと。
とにかく派手だったマトリックスを期待してみちゃうと肩すかしされるかもだが、その分脚本のが際立っていて、マトリックスはまた違った意味で、ヒューマニズムとかイデオロギーとかが入り込むタイプの古いSFくさい。
そういうのが好きな人なのかねぇ・・・オレも好きですけど。
本作にたびたび出てくる“11月05日”に関しては、日本人にはあまりに馴染みが無いがイギリス人にとっては重要な日らしく、一応Wiki様に
リンク。知っててみるのと知らないで見るのとで深みが違っちゃうので必読。オレは知らずに見てしまったけどさ。
ちなみに本作主演の
ヒューゴ・ウィービング。
考えてみれば、まだウォシャスキー兄弟からは一度も“定型の顔”をもらったことが無いのかもね。今作は仮面だしマトリックスでは変形するし。
この“V”では、劇中一度だけ、シルエットで“あの”エージェント・スミスの格好で登場します。
ニヤリと出来るようなシーンでもないので、見逃しがちですが・・・