メメント
―およそ10分間しか自分の記憶を保てなくなった男レナード(ガイ・ピアース)。彼は妻をレイプし殺害した犯人を捜し出すため、ポラロイド写真を撮り、メモを取り、大事なことは身体に入れ墨で書き記すなどして必死の行動を始める…―Amazon様解説より
この映画は、主人公レナードにとっての10分間毎に、時間を遡って進行する。
つまり、
冒頭のシーンでレナードが仇のジョン・Gを殺す→その10分前、レナードがジョン・Gを追い詰めるまでを10分→更にその10分前、レナードがジョン・Gを・・・→更に更にその前の10分・・・
連続ドラマを最終回から逆順で見る、というのに近いか。
ちょっと神経つかうめんどくさそうな映画に見えるが、実際には、シークエンスの作り方、見る側を意識した時間軸の構成の仕方の素晴らしさもあって、時間軸が逆行してることを、さして意識せずにみれます。
見せられる順番がフツーと違うだけで、ハナシはきちんと前に向かって進む感じがちゃんとある。
ハナシの内容も、ある種の小説めいた技法が入り込み・・・
逆回しに見る側に提示される数々の伏線のピースが、ラスト近くであたえらる最後のパズルの解法をもとに、ラストでピースがカチッと組み上がる感じが・・・
っていうほどには、1回観ただけじゃ組みあがらなかったんだよなぁ。
大枠はわかるんだけど、細かい疑問点がそこかしらに・・・
だいたい、なんで服着替えたかったんだレナード?
DVD版には
リバースシークエンスモードという、逆回しになってるシークエンスを、正順に組みなおしたモードが入ってます。
ちょっとオトク。
いずれ買うからキミも買え。
蛇足:
ジョジョの奇妙な冒険 Part6 ストーンオーシャン (12)
荒木 飛呂彦