アイデンティティー コレクターズ・エディション
勧められて観たのだが、これが意外と面白い。
嵐でモーテルに閉じ込められた11人の間に起こる連続殺人。
いわゆる“嵐の山荘”。
映画全体の尺が、90分という比較的短い時間で撮られていて、その所為かところどころ言葉足らずになっている箇所がいくつかある。
が、そのおかげで内容全体がキチンと濃縮されていて、実にいい感じに仕上がっている。
内容と尺がぴったり合っている、っていうのは、面白い映画の基本だと思うの。
その上で、単に“嵐の山荘モノ”で終わらない脚本、ちょっとクドメではあるが過剰になり過ぎない演出・構成、渋めの配役陣・・・ジョン・キューザックにレイ・リオッタって。
(知らない人には「ダレ?」って思われそう→っていうか思った→ゴメン)
結末ちかくに出てくる、この2人が対峙するシーンも、ジョン・ウー監督の『フェイス・オフ』を思い出してしょうがなかったが・・・この映画を、ニコラス・ケイジとトラボルタでやっちゃうと、役者が勝ちすぎちゃうかもね。
とにかく、あまり知られていないわりに、うまく練り上げた脚本を丁寧に作った良作です。
ラストに進むに従って、忘れかけていたピースまでが、パズルに嵌っていく様は圧巻。
(ヤリスギとも言えなくもないが(ノ∀`))
ところで。
レイ・リオッタが、小さいトラボルタに見えてしょうがないのはオレだけ?