CASSHERN
日曜日にやってたのをうっかり見る。
公開後に吹き荒れていた酷評を目にしていたので、どうなんだろうと思っていたが・・・
・・・なんだろう、この見終わったあとの得体のしれない違和感。
制作費6億に対して興行収入約16億で(
Wikiより)賛否両論。
なんてわかりやすい問題作。
見てみて。
果たして酷評ばかりされるほど酷い作品だろうか・・・いや、
劇場でお金払って2時間強軟禁状態で見ると思えば、たしかに文句のヒトツもいいたくなるかもしれない。
見終わった後、激しいエフェクトとコントラストで目と頭が痛くなることウケアイだしよ。
じゃあやっぱり
うんこなん?と言われれば、そういう言い方にも賛同しかねるものがあるのだ。
『
動く映像』ととらえれば、PVあがりの監督だけに、ソレはすばらしいものがある。「mobシーンがダメ」なんて意見もあるんだが・・・あれはあれで『
PVっぽいmobシーン』のヒトツの形になってる気がする。
例によってこの映画の評価サイト色々見てみたが、mobシーンにダメ出すヒトにキル・ビル大好きが多いのはちょっと笑った。
オレ個人として気になるのは、やっぱり脚本かなぁ・・・
『
姑獲鳥の夏』の時も感じたことだが、原作−脚本−映画になったときに、どうにも全体をまとめ切れてない気がするの。挙句、「ほんとうの尺は4時間ナンデス!」って叫ばれてもねぇ。
主題となってる部分はちゃんと伝わっているとは思うが、映像にたよって表現してる部分があまりに多い。
ストーリーをつなぐために映像効果を多様する場面があまりに多く、映像に対して言葉として表現されてる部分が少ないため、テーマと内容が、多弁な映像によってそれなりに受け手に伝わっているにも係らず、映像だけが受け手の感覚を澱ませて・・・
ああそうか、違和感の正体はコレか。
ただこれは受け手の問題もあるだろうしなぁ・・・何年かあとに
早すぎた映画として紹介されることも・・・
あるかなぁ?